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薬液注入のリアルタイム可視化システムを実用化しました。

2018.09.13.Thu IR
薬液注入のリアルタイム可視化システムを実用化しました。
日本基礎技術(大阪市北区、中原巖社長)は、伊藤忠テクノソリューションズ(東京都千代田区、菊地哲社長)、カマルク特定技術研究所(鹿児島県鹿屋市、岩倉路和社長)と共同で、薬液注入工事の際に地盤の改良状況や構造物の変位などをリアルタイムに可視化できるシステム「Ground-4D」を開発しました。本システムは、遠隔地にいながらリアルタイムに注入状況や進捗状況が確認できるほか、過去の注入データを確認することや、指定した期間のアニメーション表示が可能になり、時間軸で把握できるシステムを国内で初めて適用しました。

当社は、構造物が近接する場所では、変位計のデータを取得して構造物への影響を監視しながら変位が抑制可能な注入工法「DCI多点注入工法」を適用し、地盤改良の施工品質を最終的に3D画像で確認する技術を提供してきました。

しかしながら、今現在の注入箇所、注入圧力や変位量などの施工状況は現場の注入管理システムで、過去の注入データはチャート紙や注入マップで確認することで対応していました。

本システムは、注入圧力や薬液の注入量といった注入データのほか、近接する構造物に設置した変位計からのデータもクラウド上に集積し、リアルタイムで3D画像にプロットすることで、刻々と変化する状況をパソコンやタブレットなどで確認できます。

クラウドにデータを取り込んでいるため、IDとパスワードを配布すれば、発注者やコンサルタント、元請け企業だけでなく、工事現場に近接する構造物の所有者も施工状況を把握することが可能になりました。時間軸ごとに蓄積したデータをアニメーション表示することで、薬液注入と変位の相関関係もわかるため、工の安全性や信頼性の向上などが期待できます。 時間軸ごとに蓄積したデータは、施工完了時に3DCADに移行して納品できる上、AI(人工知能)を活用し注入方法などをシミュレーションすることで、施工品質の向上や施工の効率化などにつなげられます。 

当面は、構造物との近接施工用に開発した多点注入工法(変位抑制型)や、岩盤クラウチング技術を採用する工事に同システムを適用します。将来的には、機械攪拌や高圧噴射など、地盤改良技術全般への適用を目指していきます。
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