
岩盤グラウチング技術:
動的グラウチング工法

目的:
- 貯水池の漏水防止
土木構造分類:
- ダム
災害対策:
動的グラウチング工法は、注入圧力を5~30Hz程度で規則的に脈動させることにより、グラウトの見かけ粘度を低減し目詰まりを抑制して、グラウトの流動性・浸透性を向上させる工法です。 本工法の有効性は、人工亀裂を用いた室内注入試験及び原位置注入試験で確認しています。
動的グラウチング工法により、グラウトの流動性・浸透性が改善され、 (1)注入範囲の拡大 (2)改良効果の向上 (3)施工効率の向上(注入時間の短縮) などが期待できます。 また、動的グラウチングシステムは、従来の注入システムとグラウトパルサー(脈動圧発生装置)を組合せたものであり、グラウトの施工管理は従来の注入工法と同等です。グラウトパルサーは注入孔近傍に設置して、所定の振幅と振動数を持つ脈動を発生させることができる装置であり、小型計量(0.5m×0.7m×0.8m、200kg)であるためダムの監査廊等の狭隘な場所でも施工可能です。